タバコには4000種類以上の化学物質と250種類以上の毒物、発がん性物質が含まれています。肺がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、胃がん、すい臓がん、腎臓がん、膀胱がんなどは喫煙が危険因子になることが証明されており、癌以外にも脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、白内障などの危険因子になると言われています。また最近は受動喫煙が問題視されており、例えば「夫の喫煙で、タバコを吸わない妻が肺がんになるリスクは約2倍」になると言われており、こどもの喘息の発症や悪化にも関わり、幼児突然死症候群の危険因子にもなると言われています。
タバコを止めようとした事はあるが「イライラしてきて、結局はやめられなかった」。よくある話しです。タバコをやめてイライラするのはニコチン切れの禁断症状であり、タバコを止められないのは「ニコチン依存症」という病気です。(意思の問題だけではなく)病気であることをしっかり認識したうえで、健康保険を利用し「禁煙治療」始めてみませんか。
禁煙治療には、チャンピックスという内服薬を使用します。チャンピックスの効果は「ニコチン切れ症状の軽減(離脱症状の抑制)」と「タバコをおいしいと感じにくくなる(喫煙のよる満足感の抑制)」です。
治療期間は12週間(約3ヶ月)で、合計5回の受診が必要です。費用は健康保険の3割負担で2万円弱です。詳しくは当院に相談、もしくはファイザー製薬のHp「すぐ禁煙.jp」をご参照下さい。